本日はJVC小鐵さんに「idea/BRAINSOUT」のマスタリングしてもらってきました。
もうボクがあえて説明するまでもなく,日本のマスタリングエンジニアの中ではトップクラスにいる方で,アナログ時代からの経験値を,デジタル全盛のこの時代に生かしている数少ないマスタリング職人の方です。
1曲目のPrecious Timeでマスタリングの方向性を確かめる作業をしたんですが,もうその時からヨダレしたたる系のパターンを数種類。一番初めに聴いたバージョンを選んだんですが,バージョンの呼び名を変えて,もう一度選びなおしてから(無事,同じものをちゃんと選べました),各曲のマスタリング作業開始。
しかし,このレベルのエンジニアのEQ使いは見ていて気持ちいいくらいスポットに入るし,ちょっと触っただけで全体の質感とかががらっと変わるんだよね。
ボクが作業中の曲を聴きながら,”あー,この曲のここってちょっとローが出過ぎなんだよな”とか思うと,次の瞬間にはEQで調整していたりする。あの卓もモニターもその他全ての機器も小鐵さんの一部。なんか楽器のような感じ。
曲間はアナログ時代からの叩き込み技。これも数値に出来ない微妙な味が出る。
合間にFusion話で盛り上がったり,機材話もしたり。
しっかし,電源ケーブル,太かったなあ。大きめの端子よりも一回り太いくらい。
電源回りは物凄く気を使っている様子。有機栽培の土と一緒だとか。言われて納得。
作業が終わってから,別の部屋でCD-Rへの書き込みと同時に,最初から最後まで試聴。
デジタルオンリーではあり得なかった心地よい歪み感とか暖かさとかワイルドさが加わって,ベースが締まった。同時に一体感が増した感じ。さらに,あの曲やこの曲のちょっと気になったポイントが,かなりのパーセンテージでカバーされてる。
ボクは,8月のレコ以来,ミックスやダビング作業を通して,おそらく各曲数百回以上聴いていて,それぞれの曲のアレンジとか,次に何が出てくるという楽曲の”刺激”という意味では,かなり耳が慣れてしまってるんだけど,小鐵さんの作業後の音源はとても新鮮で,新しい発見もあったりしました。
なお,時間の関係でマスターは来週頭に別途送付となりました。なので,プレスは火曜日かな。まあ,3/7には間に合うので大丈夫です。
あ,それとここの名物?コーヒー。のマシン。
噂通り,ンマかった。結局,4杯飲んじゃったですよ。
1 件のコメント:
おめでとー!!!
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